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 ◆当店と当店のお茶について


Q.1-1 西出製茶場WEB直売店はどのようなお店ですか?

A.1-1 西出製茶場WEB直売店は、宇治茶の良さや奥深さを知っていただき、茶葉の栽培・生産現場の努力や取り組みをお客様へそのままお伝えすること、そしてまた消費者の皆様の声を製品作りに生かすことを目的に株式会社西出製茶場が立ち上げました。日本茶、特にリーフティの魅力や情報を正確に伝えることのできる店舗を目指しております。


Q.1-2 実店舗の西出製茶場とは違うのでしょうか?

A.1-2 基本的に同じですが、宇治茶専門店として取扱商品を限定した当WEB店と、製造卸業としての株式会社西出製茶場とで取扱商品やサービスにおいて若干差異が生じることはあります。株式会社西出製茶場は、江戸時代より続く産地問屋として、宇治茶を中心として様々な地域の茶葉の精撰加工をしており、現在も卸売業を中心として業務を行っております。又、OEMなどによる商品供給やオリジナル商品の企画などにも対応しております。
また取扱茶葉については、お客様のご要望があった場合に限り、産地情報を明記した上で、宇治茶以外の産地の茶葉を扱う場合もあります。


Q.1-3 西出製茶場WEB直売店及び株式会社西出製茶場の商品構成はどのようになっていますか?

A.1-3 西出製茶場WEB直売店では、基本的に仕上げ茶と仕上げ工程でできる副製品(茎茶や粉茶といったもの)が中心となります。生産家や茶畑を限定した単品ものの茶葉においても仕上げ工程を必ず通したお茶となります。又、主な取扱茶種は玉露・手づみ玉露・かぶせ茶・煎茶・深蒸し茶・ほうじ茶・玄米茶・抹茶等となっております。株式会社西出製茶場では、それに加え原料となる荒茶の販売も行っております。


Q.1-4 西出製茶場WEB直売店及び、株式会社西出製茶場の商品コンセプトによる取扱商品の分類について教えてください。

A.1-4 茶葉にはブレンドで生かされるお茶と、単品で味わっていただきたいお茶があります。どちらもそれぞれの良さがあり、そのどちらもをお伝えしたいと考えております。当WEB直売店及び株式会社西出製茶場では、そのコンセプトの違いによって2つのシリーズをご用意する予定です。その一つは、生産農家のストレートな茶葉をそのままご紹介する【Premium Selection】シリーズ。そしてもう一つは、老舗の技と経験を活かしたブレンドにより茶葉を作り上げる【Classic Selection】シリーズです。


Q.1-5 生産農家のストレートな茶葉(当店での【Premium Selection】)とはどのようなものですか?

A.1-5 茶生産農家が特定茶園・特定品種で栽培し、蒸す・揉むといった荒茶製造の工程も同時に行った均一なリーフのみを使用したお茶を指します。また弊社の仕上げ茶工場で精撰する際も他のリーフとはブレンドせずに単品で仕上げた茶葉を指します。茶栽培や荒茶製造の段階より、出来上がりの茶葉を想定して摘採時期や蒸し加減を調整しており、生産農家の方とのコミュニケーションを取りながら製品作りをした特別な茶と言えます。


Q.1-6 一般の銘柄の茶葉(当店での【Classic Selection】)はどのようなものですか?

A.1-6 当店の製品は、茶生産農家の方との直接取引、または全農茶市場での入札において原料となる荒茶を調達しております。市場に出される茶葉については責任者がすべての荒茶に目を通し、製品の品質・生産地・生産農家名・品種・荒茶製造の特徴・栽培法による特徴・欠点の有無に基づき、製品それぞれに合ったリーフを見つけ出します。厳選したリーフの長所を活かし、不足を補うような形で茶葉を数点組合せ、精撰した後に製品としてのブレンドを行い、1つの銘柄が出来上がります。精撰後の仕上がり次第ではブレンドから外すこともありますが、仕入れから銘柄の決定までの段階はすべて責任者が一括して行います。


Q.1-7 西出製茶場WEB直売店及び株式会社西出製茶場のお茶は全て宇治茶ですか?

A.1-7 西出製茶場WEB直売店は、宇治茶専門店として運営しておりますので、扱うお茶は全て宇治茶となります。株式会社西出製茶場についても、宇治茶を中心に製品作りを行っておりますが、お客様のご要望に応じて宇治茶以外の産地の茶葉を取り扱う場合があります。その場合、産地を明確にしたうえで表示義務のある場合には遵守いたしております。(明記の上での弊社が使用の可能性のある茶葉は、京都府・滋賀県・奈良県・三重県及び九州地方の一部茶葉のみとなります、その他の府県の茶葉は一切使用はございません。)


Q.1-8 『宇治茶』とはどういうお茶を指しますか。

A.1-8 当店における『宇治茶』は、地域団体商標登録で記載された「宇治茶」の内容を原則としており、それに当店独自の判断基準を付け加えたものと規定しております。尚、『宇治茶』というのは製法や歴史的な経緯を含めた日本茶ブランドの呼び名の一つとしてとらえ、『宇治産』『京都府産』などのお茶の栽培地を指す呼び名とは区別しております。しかし、当店で『宇治産』『京都府産』などの表示を行った場合には、その産地の茶葉以外を使用する事は一切ありません。


Q.1-9 地域団体商標に登録された『宇治茶』とはどういうものですか。

A.1-9 『京都府・奈良県・滋賀県・三重県の4府県産茶を京都府内業者が京都府内において宇治地域に由来する製法により仕上げ加工した緑茶』とあります。


Q.1-10 宇治茶とは何かに対する、当店独自の判断基準とはどういうものですか?

A.1-10

宇治田原で1738年に永谷宗円翁によって日本で初めて生み出された青製煎茶の製法を正しい形で踏襲した荒茶作りがなされている事。(現在のような青い煎茶は宇治田原地方で生み出され、その製法が各地に伝わって現在の緑茶文化が成り立っています。)そして、出来上がった茶葉が宇治茶と呼ばれるのにふさわしい品質を兼ね備えているかどうかも大切な基準となります。また京都府産以外の茶葉のブレンドが必要な場合でも宇治川流域の地形や気候条件の近い茶畑の茶葉を優先的に使用しております。


 ◆卸売について


Q.2-1 西出製茶場WEB直売店及び株式会社西出製茶場では卸売に対応していますか?

A.2-1 あらゆる種類の卸売に対応しております。個別の内容や詳細につきましては、お問い合わせフォームまたはE-maillでおたずねください。


Q.2-2 どのような形での卸売が可能ですか?

A.2-2

茶葉のみを原料供給させていただく場合もあれば、個包装での納品、パッケージを含めた商品企画のご相談、またはお取引先様のオリジナル商品の開発(OEM)や用途に合わせた茶葉の選定・ブランド構築などにも対応させていただいております。



Q.2-3 卸売の最小単位はどれ位ですか?

A.2-3

内容や発送条件にもよりますが、できる限りの小ロットにも対応いたします。試験販売用の納品やサンプルの供給にも対応いたしておりますのでお気軽にお問い合わせください。



Q.2-4 商品サンプルは取り寄せできますか?

A.2-4

当店の、通常商品についてはもちろんご提供させていただきます。また、お客様のお茶に対するご希望などがございましたらご要望に合わせてサンプルをお作りさせてただきます。



Q.2-5 海外への卸売りは可能ですか?


A.2-5

国と地域によって条件などは異なりますが、ご相談及び対応をさせていただいております。また、サンプルの送付も可能ですので、お気軽にお問合わせください。


 ◆当店の茶づくりに対する姿勢について


Q.3-1 西出製茶場WEB直売店及び株式会社西出製茶場の製品へのこだわりはどのような点でしょうか?

A.3-1 当店及び当社では、茶を単なる乾燥野菜とはとらえておりません。茶葉は荒茶とよばれる半製品から仕上茶となるまでに適切に管理され、最適な精撰加工を施されて初めて完成いたします。また、一定の保存期間を経て熟成の後に品質が向上する茶葉もあります。農家さん達のもとで100パーセントで育てられた茶葉を120パーセントの姿でお客様のもとへお届けするということが私たちのこだわりであり使命であると考えております。


Q.3-2 荒茶と仕上げ茶はどれ位違うものなのでしょうか?

A.3-2 荒茶は農家で栽培され、摘み取り後に蒸す・揉むといった基本的な工程を経て製造された、仕上げ茶の原料となるお茶です。もちろんその工程には様々な経験に基づいた高度な技術が必要となります。
仕上げ茶は、その後に茶葉のサイズを均一に揃える工程、茶葉・茎・粉などを仕分けする工程、さらに焙煎によって香りを引き立たせる火入れといわれる工程を経て完成されます。また、玉露や抹茶の場合は、条件の整った冷蔵施設での一定期間の保管により、熟成がなされ、品質が完成される場合があります。
仕上げ工程の後には、数種類の仕上げ茶がブレンドされて製品となる場合と、単品で製品となる場合とがあります。ブレンドされない単品のお茶が必ず良いというわけではなく、ブレンドによって初めてその特徴が何割も増す茶葉もあります。また、火入れを施すことによって茶葉の風味が劇的に変化する場合もあるため、ブレンドや火入れが各茶葉にとって最適かどうかを見極めることが非常に大切になってきます。


Q.3-3 西出製茶場WEB直売店及び株式会社西出製茶場の茶葉の特徴はどのような点でしょうか?

A.3-3 全ての茶産地において良い茶園・そうでない茶園はもちろん存在します。しかし、どんなに良い茶園であっても毎年、同様に素晴らしい茶ができるわけではありません。農作物である以上、年によって出来・不出来の差は現れます。当店では、茶市場に上場されるすべての茶葉を真剣に審査し、その年のその時期にできる茶葉の中で最も品質の優れた茶葉・そして当店の売り場に最もふさわしいと考える茶葉のみを厳選して納入しております。京都茶市場においてはほぼ100%入札販売会に足を運び、時間の許す限りすべての茶葉を見た上での仕入れしかしない、という点が当店の製品に対する自信であり、品質に対する確かな保障であると考えております。
また、生産家の方との直接取引において仕入れる茶葉については、生産家の方と出来る限りのコミュニケーションをとった上で、当店の茶葉にあった栽培・荒茶加工を目指していただいております。


 ◆当店の茶葉の安全管理について


Q.4-1 西出製茶場WEB直売店の茶葉は安全に栽培されたものでしょうか。

A.4-1 原料となる茶葉は、京都府内で近隣の生産家の方や、全農京都茶市場など茶市場を通じて荒茶の形で仕入れを行います。荒茶は仕上げ加工を施す前のお茶で、生産農家の工場や、共同工場などで製造がなされます。これら、すべての荒茶には『茶生産履歴簿』を添付してもらい、『茶生産履歴簿』のない荒茶を原料として使用することはありません。


Q.4-2 『茶生産履歴簿』とはどのようなものですか。

A.4-2 病害虫の防除記録や施肥記録など茶栽培の過程を記録した書類で、いわばお茶の健康診断書とでもいうべきものです。施肥や病害虫の防除は、クリーンで安全なお茶の生産を行うことを前提に定められた「茶樹病害虫防除指導指針」に基づき行われております。当店では、全てのお茶の『生産履歴簿』と『製造工程記録』を保存・管理し、ブレンドをした茶に関してもすべて原材料となる荒茶の確認ができる体制をとっております。


Q.4-3 仕上や精選過程での安全管理はどのようにされていますか。

A.4-3 当店で納入する茶葉や仕上加工工程の済んだ茶葉は、必ず一度お湯で抽出して製品チェックを行います。感応検査で異臭や移り香など、人の五感でしか分かりえない部分を見逃さないよう注意しております。
また、仕上加工工程においては、各所に高磁力のマグネットを配置し、金属の除去に努めております。さらに製造工程の最後にCCDカメラを搭載した異物除去装置を導入し、茶葉以外の異物の混入を最小限度に抑えておりますが、製造工場や袋詰め工程においては目視による異物の除去の徹底にも努めており、できるだけ人の感覚を用いたきめ細やかな製品管理を心がけております。

 ◆お茶の淹れ方について


Q.5-1 お茶を美味しく淹れるために何に気をつければよいですか。


A.5-1 茶葉の品質・お茶を淹れる水・茶葉の保管の3点に気をつけることが重要です。


Q.5-2 おいしく日本茶を淹れるには、どの様な水が良いのでしょうか。

A.5-2 基本的に日本の水道水で良いのですが、カルキ臭のきつい場合などはお湯を沸騰させた状態で3〜5分置きます。ミネラルウオーターなどを用いる場合には、軟水といわれる水をご利用ください。


Q.5-3 軟水とはどういう水ですか?

A.5-3 ミネラルウオーターにはカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が含まれますが、この成分の量を指す指標を硬度と呼びます。この硬度が一定基準より多いものを硬水、低いものを軟水と呼びます。ミネラルウオーターのラベルなどに表示されている硬度は、カルシウムとマグネシウムの量を炭酸カルシウムの量に置き換えて計算したものであらわされています。
1L当たりに1mg、炭酸カルシウムが含まれるとすると硬度1度となります。この硬度が100度未満の水を一般的に軟水と呼びます。


Q.5-4 ミネラルウオーターを利用する場合の硬度の見方を教えてください。

A.5-4 ほとんどの場合、ラベルに表記されています。単位は度数もしくはmg/lとなります(1度=1mg/l)。一般に硬度が0〜100未満のものを軟水、硬度100〜300未満を中軟水、硬度300以上を硬水と言います。


Q.5-5 日本茶に硬水を用いた場合どのようになりますか。

A.5-5
一概には言えませんが、当店で試したところ、香りが3割くらい落ちるイメージで、味も渋みが少し増します。また、お茶の水色は黄色くにごるように見えました。一方、コーヒーのエスプレッソなどは硬水で淹れると味がまろやかになるといわれます。


Q.5-6 お茶に適した保管方法を教えてください。

A.5-6 開封前でも冷蔵庫保管がベストです。開封後は必ず密封できる容器に移すか、袋の口をしっかりくくった上で冷蔵庫の野菜室などに入れてください。お茶は消臭効果があることからもわかる様に、まわりの食品の臭いを吸収しますので魚や臭いの強い食べ物と一緒にするのは避けてください。また開封後に冷凍庫などに入れると、霜の臭いが移ってかえって風味を落とす原因になりますのでご注意ください。封を切った茶袋は必ずしっかり口を抑えて、輪ゴムなどで止めて出来るだけ早くご利用ください。


Q.5-7 日本茶を淹れるのにはどのような道具が必要ですか。

A.5-7 リーフティーでは最低限、急須と湯呑があれば事足ります。玉露を入れる場合などは湯冷ましなどがあった方がおいしく淹れられます。湯呑のサイズも茶の種類によって変えたほうが良いので、余裕があれば何種類かほしいところです。その他、茶托やふきん、急須の蓋置き、茶さじ(茶則)などお茶を楽しむためのアイテムもいろいろありますので、少しずつそろえていくのも楽しみの一つだと思います。

 お茶の分類・種類について


Q.6-1 日本茶の種類にはどのようなものがありますか?

A.6-1 日本茶を分類する場合、多くの切り口があります。栽培方法による分類・製造方法による分類・産地による分類・茶を摘む時期による分類・二次加工方法による分類・茶葉の部位による分類・品種による分類が主な分類です。


Q.6-2 栽培方法による分類とはどのようなものですか?

A.6-2 日光を遮る覆いを掛けた茶園で栽培されるお茶と、露天で何も掛けない茶園で栽培されるお茶に大きく分かれます。覆いをかけた茶園のお茶は、覆いを掛ける日数によって玉露とかぶせ(冠)茶に分類されます。20日以上掛けた茶葉を玉露・15日以上かぶせた茶葉をかぶせ茶と呼ぶことが多く、さらに玉露・かぶせ茶の中でもやぐらを組み、棚をしつらえて覆いをする茶園と、茶葉に直接覆いを掛ける『直着せ(じかぎせ)』と呼ばれる茶園に分かれます。棚によって栽培される茶葉は品質が高く、覆いの材質によっても品質が異なります。一方、煎茶と呼ばれる茶は一般的に覆いを掛けずに露天で栽培され、露地(ろじ)ものと呼ばれますが、最近では数日だけ覆いをした茶を煎茶として扱うことも多くなってきています。


Q.6-3 製造方法による分類とはどのようなものですか?

A.6-3 お茶の製造では荒茶を作るための蒸す・揉むという工程が主たる物ですが、蒸し時間の長さによって深蒸し・浅蒸しの差が生まれます。
深蒸し茶は、濃厚な水色・しっかりとした飲み口・強い焙煎をかけた場合の火香のつきやすさが特徴です。一方、浅蒸し茶は、澄んだ水色・あっさりとした飲み口と茶本来のさわやかな香りが特徴と言えます。


Q.6-4 産地による分類とはどのようなものですか?

A.6-4 日本全国に茶産地があり、それぞれ特徴がありますが、宇治茶、とりわけ京都とその周辺のお茶の産地についてご説明します。宇治茶の中でリーフ茶の産地としては当地宇治田原をはじめ、宇治白川・京田辺・加茂・和束・南山城・高尾・両丹などがあります。それぞれ特徴のある茶葉を生産しておりますが、宇治田原・宇治白川・京田辺・両丹の各地区は玉露の生産が多く・加茂地区はかぶせ茶・和束地区は煎茶やかぶせ茶、そして南山城や高尾では煎茶が多く生産されています。京都府周辺においては滋賀県の朝宮地区が良質の煎茶産地として有名です。


Q.6-5 茶を摘む時期による分類とはどのようなものですか?

A.6-5 新芽が出て最初に(4月下旬〜6月中旬)摘まれるお茶が一番茶です。その後、一番茶の残り芽が大きく伸びた茶葉を刈る場合(6月中旬〜7月初旬)もあり、それを親子、又は刈直しなどと呼び、ほうじ茶などの原料になります。その後に出る新たな新芽が2番茶として摘み取られます(6月下旬〜7月下旬)。産地によってさらに3番茶・4番茶まで摘む場合もありますが宇治茶の場合は2番茶までで終わる場合が大半です。


Q.6-6 二次加工法による分類とはどのようなものですか?

A.6-6 製品として一旦加工の済んだ茶葉をさらに、茶以外のものとブレンドしたり、強い火力で焙煎することで、また違った風味のお茶が出来上がります。代表的なお茶としては、米の炒った物と混ぜたお茶を玄米茶、軽く焦げるまで炒りあげた茶色い茶葉をほうじ茶と呼びます。


Q.6-7 茶葉の部位による分類とはどのようなものですか?

A.6-7 荒茶を精選加工して仕上げ茶となりますが、その工程で茶葉の部位によって仕分けられる茶葉の一部を出物(でもの)などと呼んで分類しています。その内、茎の部分のみを取り出した物を雁ケ音(かりがね)または茎茶・棒茶などと呼び、その独特の香気や風味が特徴となっております。また、小さな新芽の丸まった部分のみを取り出した茶葉を芽茶(めちゃ)又は真(じん)と呼びます。仕上げの工程でできる粉も仕立粉(したてこ)・花粉(はなこ)などと呼ばれる出物(でもの)になります。


Q.6-8 品種による分類とはどのようなものですか?

A.6-8 日本茶の品種は数多くありますが、煎茶の品種として最も多いのが『やぶきた』品種です。玉露に適した品種としては『ごこう』『さみどり』『こまかげ』などがあげられますが、それぞれに味や香りなどに特徴があります。最近では『さえみどり』などをはじめとした新品種も数多く作られるようになり、求められる製品の品質に合わせて適した品種茶を用いるようになってきています。